
◆淋病の症状
淋病による尿道炎は激しい排尿痛と膿性の尿道分泌物があります。しかし、咽頭に感染した
場合には症状が少なく、検査によって初めて判明するケースもあります。
女性の場合は膿の様なおりものが増加するケースもありますが、一般には自覚症状がありません。
◆淋病の特徴
男性の場合は自覚症状がはっきりしていて、尿道炎による激しい排尿痛を訴えます。一方、
女性は自覚症状が少ないので、パートナーの男性に淋病の症状が出て初めて感染に気が付く
ケースが多いです。
また、淋菌は薬剤耐性の獲得が早いため、薬剤耐性淋菌に感染した場合、治療が困難になる
場合があります。淋病の治療を途中でやめてしまったりすると淋菌は薬剤耐性を獲得してしまう
ので、短期で確実に完治させることが重要です。

淋菌
◆淋菌の感染経路
通常の性行為やオーラルセックスによって感染します。クラミジアと同様に咽頭(のど)にも感染
するためオーラルセックスによる咽頭性器間の感染にも注意が必要です。
◆淋菌と妊娠
妊娠中に淋菌に感染すると流産や骨盤内感染症、早産、破水の原因になってしまうことがあり
ます。淋菌もクラミジアと同様に不妊や子宮外妊娠、骨盤内感染症、慢性腰痛の原因になる
ことがあるので注意が必要です。
◆産道感染 分娩時にお母さんが淋菌に感染していると赤ちゃんが産道を通過するときに母子感染を起こし、
淋菌性結膜炎を起こしていまいます。この場合2〜3日で症状が現れることが多く、放置してしま
うと角膜潰瘍など引き起こしてしまうことがあります。
◆淋病の治療
淋病は投薬によって完治しますが、淋病の原因となる薬剤耐性淋菌の場合には完治までに
時間がかかることもあります。
淋病はクラミジアとの同時感染が多いのも特徴ですが、治療薬が異なるため、それぞれの検査、
治療が必要です。
また、パートナーと同時に検査・治療が必要なのはクラミジアの場合と同様です。
特に淋病の場合、薬剤耐性の問題があるので再感染には細心の注意を払う必要があります。
◆薬剤耐性淋菌の特徴と困難な治療
淋菌は、他の性感染症と異なり、耐性菌が出現しやすいのです。
一度の治療で完全に菌を死滅させなければ、再発しさらに強い耐性を獲得してしまうのです。
抗生物質を投与すると症状は急速に改善しますが、その段階では完治していません。決めら
れた期間薬をのみ続けることと、完治確認試験を受けることが大切です。
◆薬剤耐性を獲得しやすい訳
口の中には淋菌の仲間(毒性のないナイセリア)がいますが、これらの菌は風邪や扁桃腺炎
などで処方された抗生物質に日頃鍛えられています。鍛えられた毒性のないナイセリアが
オーラルセックスで女性の膣内に入り込んでいるところに淋菌が感染すると、毒性のないナイ
セリアから淋菌に耐性遺伝子(抵抗力)を与えてしまうとも考えられています。
◆2004年に報告された感染症報告数
(感染症発生動向調査より作成)を年齢別にグラフに表したものです。

淋菌もクラミジアと同様に性交開始年齢の10代後半から20代で急激に伸びています。
男性の場合は症状がはっきりしているために感染に気がつきやすい。
いつもと違うと思った時にはいくつかの病気が同時に存在することもありますので、婦人科トータルセルフチェック(女性8種)で検査されることをお勧めいたします。
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